2月にマダムウェブ、3月にアーガイルを観た!
どちらも自立する女性を描いていてとても良かった!
『マダムウェブ』🕷️はすごいグロテスクな暴力がなくて、ビビりな私でも観やすい映画だった!
力を得た少女たちに殺される(自分の生命や人生を脅かされることかな)ことを恐れた男エゼキエルが、少女たちが力を得る前に彼女たちを殺す、という殺害計画から、予知能力を持つマダムウェブことキャシー・ウェブが守ろうとする話。
MCUではキャプテンマーベルやブラックウィドウで似た様な構成やお話をやっていたけど、よりダークで残酷な話でハラハラした。結構暗いシーンが多くて、少女たちも互いが赤の他人なので、喧嘩したり仲良くなったり、10代のあやふやな人間関係がリアルな感じで良かった。
養子として迎えられた少女、両親から放置されている少女、不法移民(適切な言い方がわからないけれど)の少女。彼女たち全員が救われて凄くホッとした。
ネットの感想では、少女たちを最初、コントロール出来ない、厄介者扱いするキャシーが、少女たちを守らなければいけないと決意することを行動が読めない、とかサイコパスとか言っていたけれど、救命士という仕事をしているキャシーなので、目の前で途絶えそうな命があったら助けないと、と思うのは自然なことだと感じた。
『アーガイル』も、組織に支配されてきたレイチェル(アーカイル)が、その毒から抜け出そうとする映画で大変見応えがあって良かった。
前述の通り、血が飛び散ったりするグロテスクな暴力描写が苦手なので、『アーガイル』のコミカルな、とてもふざけたバトル演出はとても観やすくて良かった。
最後、洗脳が溶けたりかかったりするところもギャグテイストで面白かった。
記憶を失ったスパイが、その記憶を取り戻させるために小説家として物語を書かされていたが、最後に主人公レイチェルの中にある、真の善性が勝ち、自由になるストーリーは、単純だけれどとてもエンパワメントな内容でとても良いストーリーだと思った。
こちらもネットの意見で、主演ブライス・ダラス・ハワードの体型を揶揄したり批判したりする意見が散見されたが、スパイ時代の回想ではかなり絞られた体型だったし、5年間家にこもり小説を書く日々だったことを考えると、普通な体型だとも思えた。なんにしろ、どんな体型だろうと他人にとやかく言われる筋合いはないのだけれど。
どちらも、単純明快なストーリーだけれど、今までマッチョ男性中心だったヒーロー映画、スパイ映画に刺激を与える作品で、素晴らしいと思った。
女性が主役だったり監督を務めると、有無を言わさず文句をつけてくる人たちがいるが、今まで男性しか描かれなかった中で、似た様なストーリーでも女性でやることに意味があり、これからへの世界への一歩なのだから、もう少し冷静に物事を判断したい。
そして、最後になったが、今わたしたちが生きている世界がより良い世界に、平和になりますように。
2024.04.04 優煮